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Alcest - Souvenirs d'un autre monde

1. Printemps Émeraude 07:19
2. Souvenirs d'un autre monde 06:08
3. Les Iris 07:41
4. Ciel Errant 07:12
5. Sur l'autre rive je t'attendrai 06:50
6. Tir Nan Og 06:10
現在では、Peste Noireでギターを務めるNeigeのソロプロジェクトになっているAlcestの1stフルアルバム。Alcest初期音源では、独特の哀愁漂うフレーズは随所にみられ、そのあたりは今にも通ずる面もあったものの、RawでPrimitiveな高品質ブラックメタルを聴かせてくれてくれていた。しかし、前作のEPから根底に流れる音楽性は維持しつつも表現の仕方が変わっていき、今作ではさらにその先の変化を感じられる。簡単に言うと、表向きにはブラックメタルとしての性質はほぼ完全に消え去った感があるということである。表向きには、とあえて付け加えているのは、ブラックメタルを聴いてきたリスナーならまだ今作にも微かにブラックな性質が感じられると思うからである。ブラックメタルなど範疇にない音楽リスナーがこのアルバムを聴けば、UKのどこかのAlternativeバンドではないのかと感じるのは必至である。
一つだけ確かなことが言えるとするならば、この作品は名作過ぎると思う。音楽という芸術の真髄を感じた気がしたのだ。もちろん歌詞は日本語でもないし、さらには英語でもなく、フランス語ということで、内容は一切解せないのだが、私の音楽に対する欲求を満たすのにはそれでも十分だった。一昔前にハマったUKのMy VitriolやHaven、Elbowなどの浮遊感のあるUK Alternativeバンドを思い起こさせ、そしてルーツはブラックメタルという...私の音楽趣向に完全にマッチし、何も言うことはない。寧ろ、ちょっと涙したかもしれない。全曲捨て曲なし!などと安っぽいことはあまり言いたくはないものの、まさにその通りで、聴いているときは別世界へおさらばしている可能性もある。ブラストビートしか眼中にないブラックメタルフリークにとっては物足りないのかもしれないが、基本はミドルテンポで進んでいく。ギターはクリーンまたはアコースティックトーンとシャリシャリとした歪みとが交互にくる感じだ。そこにNeigeのヴォーカルがすべてを包み込むように重なる。#5ではAudrey Sylvainという女性がゲストヴォーカルとして参加している。ブラックメタルファンならずともぜひ聴いてほしい作品であるし、ブラックな方でも感性を刺激されるのは間違いないだろうと。
Alcest Myspace
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